桜散る
先日息子の入学式で学長さんのお話しに
唐の詩人李白が詠った
寒雪梅中尽、春風柳上帰
という言葉がありました。
春夏秋冬という一年四季の時間のサイクルが一巡し
冷たい冬の雪が梅の花の中に消え去りいくと、
暖かな春風が柳の木の上に吹き、希望に溢れる新たな
芽生えの季節が回帰してきた
という意味だそうです。
きれいな言葉だったのでとても印象に残っています。
今年も春が巡ってきて桜の季節となり
そして花はもう散っていくのですね。
私は花粉症なのに桜の季節がとっても好きで
毎年とても楽しみにしていますが
和菓子屋はこの時期とても忙しいので
ゆっくりお花見をすることもできず
桜の季節は次の季節へと移っていってしまいます。
今年もどうやらお花見は行けそうにありません
今晩あたり雨になったら
今ハラハラ落ちてきた桜の花びらが一気に散ってしまいますね。
職人は散る桜にも
風情を感じながらお菓子を作っています。
春の水 練りきり こしあん
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